2024/03/20 19:02

高品質な岩茶には味わいの豊かさ、香りの高さ、煎(せん)の持続性、余韻の長さ、そして岩韻など、さまざまな要素があります。


その中でも特に、「落水香」という概念を理解することで、高品質な茶葉が具体的にどのような特徴を持っているかを知ることができます。またお茶を楽しむだけでなく、他の嗜好品である蒸留酒やワインなどにも応用することが可能です。茶の愛好家の中には、この概念を無意識に理解している方もいるかもしれません。


「落水香」は、「香入水」とも呼ばれます。その名の通り、お湯の中に漂う香りを指します。


お茶における「落水香」とは、その香りが水と調和しているかどうかを指し、これはお茶の品質を判断する際の基準の一つです。良質なお茶は香りが鼻に抜けるだけでなく、口に含んだ際にも香りを感じることができます。この特性は、製茶技術の高さだけでなく、茶葉自体の品質にも左右されます。



具体的な感覚としては、お茶を飲む際に滑らかで繊細な口当たりを感じるだけでなく、茶葉の豊かで鮮やかな香りが茶湯に溶け合い、融合していることが挙げられます。喉から胸部にかけて香りが広がり、やがては体全体がお茶の香りで満たされていくような感覚。そして、その香りの情景が鮮明に脳裏に刻まれます。これは飲み手を飽きさせることなく、官能的な体験と満足感を提供してくれます。この「落水香」があるかないかでそのお茶が持つ表現力の幅が180度変わってきます。


また、岩茶には時としてさまざまな疑問が生じる瞬間があると思います。

・香りは強いが、飲んでみると単調な味わいで満足感が得られなかったり

・茶湯の香りは華やかだが、味が薄くて煎持ちが悪かったり

・有名畑の茶葉を使い、著名な先生が製茶した岩茶であっても、イマイチ満足できないが、これが高級な味であると自身を納得させてしまったり


これらの場合、「落水香」がなく満足感を得られないのも原因の1つだったりします。皇御茗の商品には「落水香」という基準があり、是非ともその香りを「体感」みてください。きっと満足感を得られるはずです。


「落水香」が顕著な場合、皇御茗では当たり年の茶として販売することが多いです。

当たり年の時には、皇御茗の1パック1000円の商品でも「落水香」を感じることができます。それ以上のグレードの商品では、この「落水香」がスタンダードなレベルとして感じられることがよくありますが、特に香りに特化した品種であれば、さらに感じ取りやすいと思います。


皇御茗の岩茶商品には、程度の差はあれど全てに「岩韻」があります。「落水香」と「岩韻」が織りなす世界をぜひご堪能いただければと思います。



以下に、「落水香」を感じ取りやすい商品を挙げさせていただきます。ご参考いただけましたら幸いです。