2022/01/12 00:10
岩茶を選ぶ際の焙煎の強度がわかるように、商品説明に焙煎感について記載致しました。
焙煎の強度についてはよく火功で語られる事が多いです。火功とは製茶工程中における焙煎程度の目安の事なのですが、軽火や中火、中足火などの記載がまさにそれです。どちらかといえば、製造現場、作る側の視点で使われています。
軽火<中火<中足火の順番に焙煎の温度が高いと教科書に記載があるのを読んだ方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、皇御茗の岩茶を全てテイスティングして感じた事は火功=焙煎の味の強度としてそのまま反映されない事が多いということです。
例えば皇御茗の中火仕上げの岩茶でも味わった時の焙煎感が強いと感じたり、中足火であったとしても思ったより焙煎感を感じない事もあります。同じ火功の岩茶同士を比べても焙煎を強く感じるものとそうでないものがあります。
したがって、各岩茶商品紹介では飲む側の視点に立ち、あえて火功での表記はせずに味わった時の焙煎感、つまりは香ばしさや火のニュアンスの強度を以下のように記載してお伝えすることに致しました。
各岩茶商品の焙煎感を低、中、高に分類しました。
低:焙煎感をほとんど感じないか、全体的に穏やかな岩茶
中:焙煎感を微かに感じる岩茶
高:焙煎感を感じる岩茶
低に分類されるのは、
Bグレード2018年慧苑坑老叢水仙、
Bグレード2019年楓樹窠金仏、
Bグレード2020年慧苑坑白鶏冠などです。
これらはあまり火のニュアンスを強調させない事でサラサラした水質を際立たせたり、品種の華やか若しくは軽やかな香りを表現しており、焙煎感が強くないと感じる傾向が高いと思われます。また、数年の時を経て焙煎感が柔らかくなったものもあります。