2021/06/05 15:27

baseサイトの商品カテゴリを追加しました。



今まではグレード分けでのご案内がメインでしたが、これからは加えて岩茶の香味の傾向でのカテゴリを追加することで、岩茶の香味に多様性がある事を分かりやすく致しました。


岩茶のわかりにくさは2点あります。

1つ目は同じ畑名、品種の岩茶でも品質や味わいが大いに異なることです。

これに関しては、かねてよりbaseでのラインナップをカテゴリーする際にグレードのカテゴリーを設けて品質の違いがわかるようにしました。



例)皇御茗ではCグレード〜S+グレードまでで5グレードの慧苑坑水仙(小区画含む)が存在しています。


2つ目ですが、岩茶は同じ品種でも香味に多様性があることです。よく肉桂品種ならこういう感じの香り、水仙品種ならばこのような雰囲気など品種=香味の傾向のように語られる事があります。しかしながら、数多ある皇御茗の肉桂も水仙もそれぞれのラインナップで本当に同じ品種のお茶なのかと思うほど香味の幅が大きく、品種という括りだけで香味をカテゴライズするには限界があると感じています。

また、岩茶は商品名を見ても味わいの推測ができない事が多く、わかりにくさの1つの原因ではないかと考えています。一方で同じ烏龍茶で、広東省の鳳凰単叢は香りの傾向で商品を区分けしたり、商品名から香味の傾向を推測できたりと、選ぶお客様も分かりやすい面があると思います(蜜蘭香、桂花香など)。


というわけで、岩茶に関しても味わいや香りでのカテゴリー分けをしてみました。


①フルーティーな烏龍茶

②フラワリーな烏龍茶

③珍しい香味の烏龍茶

④焙煎香が心地よい烏龍茶

⑤スパイシーな烏龍茶


①フルーティーな烏龍茶

バナナ、柑橘系、ベリー系などのニュアンスを感じるタイプの岩茶。

皇御茗の肉桂は分かりやすいフルーティーな香味のラインナップが多い傾向があります。

また希少品種だと2020年の水金亀などもフルーティーな烏龍茶に分類される鮮やかな香味があります。


②フラワリーな烏龍茶

これはいわゆる花のフレーバーを感じるタイプの岩茶になります。

皇御茗の水仙などは花の香りのものが比較的多いですし、グレードが上がれば自然の香りを通り越してメゾンフレグランスのような複雑な香りのものもあります。

希少品種なら2019年楓樹窠金仏なども非常に華々しい香味を持ちます。


③珍しい香味の烏龍茶

こちらはクリエイティブな香味のラインナップとして分類しました。まるで芳醇な海の海藻のような香味の小古井水仙や、味がコロコロ変化する岩茶のエンターテイナーのような重うんなどが該当します。


④焙煎香が心地よい烏龍茶

現段階で焙煎香の主張がある岩茶です。裏を返せば常温熟成で化ける可能性があります。

2020年楓樹窠雀舌や2020年九龍窠肉桂などがこれに該当します。

その他Cグレードの岩茶なども焙煎香を楽しむ事ができます。


⑤スパイシーな烏龍茶

いわゆるスパイシーな雰囲気をもつ岩茶。2020年馬頭岩肉桂や2020年鉄羅漢などがこれに該当します。


以上香味でのカテゴライズをしましたが、今後もっとわかりやすいカテゴリーがあれば積極的に採用していこうと考えています。


今回も長文にお付き合い頂きありがとうございました。