2020/12/08 19:31
これからお話する内容は、正岩茶とは何か?という問いに、武夷山の岩茶関係者の感覚で答えていくものになります。従って標準的なものとも少し異なりますし、教科書の内容とも異なるかと思います。
本当であれば店舗でセミナーなどを通してお茶を味わって頂きながら直接お伝えしたい内容ではありますが、コロナ禍ということもありブログにてまとめさせて頂きました。
品質が良い正岩茶を「畑」、「製法」、「味」の観点からお話していこうと考えています。
それではしばらくお付き合いいただければと思います。
まずは畑の観点からお話します。
畑
岩茶好きの方の間で良く聞く言葉で三坑兩澗(牛欄坑、慧苑坑、大坑口又は倒水坑、悟源澗、流香澗)というのがあるかと思います。粗く言えば風景区の中でもいわゆる良い正岩茶が採れると言われている畑の名前の事です。
しかしながら市場を見ると、同じ名前の畑であったとしても価格や品質に大きな差がある事が殆どです。なぜ同じ名前の畑なのに価格が異なるのか?
畑という観点から答えるならば、実は「同じ畑ではない」からなんです。
例えば慧苑坑と言っても結構広いです。どこからどこまでを慧苑坑と言うかも定かでないところがあります。
同じ慧苑坑の中でも環境条件の良いところとそうでないところ、管理の行き届いたところとそうでないところが存在するのです。
裏を返せば畑の中に「名前のない良い区画」があるが、商品名としてそれをあえて伝えないし説明がなされないことが多いので、消費者側からしたらかなりわかりにくいです。
このような「名前だけでなく条件も良い畑」の事を武夷山の関係者の間では重要視しています。
これはただ「正岩茶」、「三坑兩澗」と言われる以上の好条件で且つ昔から良いお茶が作られてきた伝統的な区画というニュアンスを重要視しています。
畑名で売らずにその品質をもって勝負するといった感じでしょうか。
数ある武夷山の伝統的な岩茶メーカーはそこらへんのプライドが結構強いです(笑)
次に製法の観点からお話します。
製法
ここでは焙煎を例にとってお話します。焙煎による仕上げの強度により岩茶のスタイルを決定するやり方があります。ここにも味わいに大きく関わる更に重要な事があります。
それは炭火のコントロールが丁寧なものとそうでないものの違いです。
適当に焙煎の香りをつけるならば、ある意味ほぼ放置状態でも良いのですが(安く済むので)、本当に品質の良いものを作る時には、ベテランの焙煎師がつきっきりになり火力を常にコントロールする手間ひまが発生します。故にそれは味わいのきめ細かさにも反映されますし、その分人件費としての値段にも反映されていきます。
そのような手間ひまをかけた岩茶が最終的にどのように味わいに反映されるかをお話します。
味
そうして、出来上がる品質が良い正岩茶。よく例えられるのは、ただ単に持久力が高いのではなく、煎を重ねる毎に味わいが変化していき、10煎を過ぎてもお茶の味わいが無くならないということです。
岩茶を楽しんだ次の日まで余韻が続き、驚くこともあります。
また、持久力だけでない畑の個性、品種的特徴、味わいのきめ細かさまでにも反映されていきます。
ここまで長文を読んで頂きましてありがとうございます。
実は本社社長と工場長と相談して、日本のお客様に本当の正岩茶の味わいとはどのようなものかをお伝えするにはどうしたら良いかを話しあいました。
やはり一度味わって頂くのが良いのではないかという話になりました。
従って、弊社ラインナップ正岩茶のなかでも、これぞ美味しい烏龍茶という味わいで、満足度の高いBグレード奇丹1パックを1350円で販売させて頂こうと考えています。個性、持久力、水質など是非お試しいただけたらと考えています。
もし宜しければ現在クーポン使用で15%OFFとなっておりますので、更にお安く購入可能です。是非その味わいをご判断頂きたく思います。気になるところやご質問等ございましたら、お気軽にご連絡頂けましたら幸いです。